疾患

高尿酸血症・痛風

健診で尿酸値が高いと言われたものの、痛みがないためそのままになっていませんか。高尿酸血症は痛風発作だけでなく、腎臓への負担や尿路結石とも関係します。すぎやま内科では、健診で指摘された段階からのご相談に対応し、他の生活習慣病とあわせて管理します。

監修: 泉 貞言(院長)公開日: 最終更新日:

健診で尿酸値を指摘された方へ

すぎやま内科は、野洲市・守山市に住民票をお持ちの方を対象とした特定健診の実施指定医療機関です。尿酸値が高くても、痛風発作が起きるまでは症状がないため、指摘されたまま様子を見ている方が多くいらっしゃいます。

高尿酸血症は痛風発作だけの問題ではありません。尿路結石の原因になり、腎臓の働きにも影響します。高血圧・糖尿病・脂質異常症と重なっていることも多く、あわせて確認することが大切です。

はじめに確認すること

血液検査で尿酸値に加えて、腎機能・血糖・脂質・肝機能を確認します。飲酒の量、食事の内容、服用中のお薬(一部の利尿薬などは尿酸値を上げることがあります)についてもうかがいます。

尿酸値が高くなる背景には、体内で作られる量が多いタイプと、排出されにくいタイプがあります。生活の状況とあわせて整理します。

発作が起きているときの受診

足の親指の付け根などが赤く腫れて強く痛む場合は、痛風発作の可能性があります。発作が起きているときは、まず痛みと炎症を抑える治療を行います。

発作の最中に尿酸値を下げるお薬を始めると症状が長引くことがあるため、開始の時期を見ながら進めます。自己判断で市販の痛み止めを続ける前に、一度ご相談ください。

発作を繰り返さないための管理

痛風発作は治まっても、尿酸値が高い状態が続けば再発します。発作のない時期にどう管理するかが大切です。

尿酸値を下げるお薬に加えて、飲酒・食事・体重・水分の摂り方といった生活の要因も影響します。すべてを一度に変えるのは難しいため、続けられるところから一緒に考えます。

他の生活習慣病とあわせて診ます

高尿酸血症は、高血圧・糖尿病・脂質異常症と重なることがよくあります。すぎやま内科ではこれらをまとめて診ており、通院の回数を増やさずに管理できます。

他の医療機関で処方されているお薬がある場合は、お薬手帳をお持ちください。お薬の中には尿酸値に影響するものがあります。

腎臓や尿路結石への影響

尿酸は腎臓から排出されるため、高い状態が続くと腎臓に負担がかかります。尿路結石を繰り返す方では、尿酸が関係していることがあります。

血液検査で腎機能を確認し、必要に応じて腹部エコー検査(水曜午前)で腎臓や尿路の状態を確認します。専門的な検査・治療が必要な場合は近隣の専門医療機関へご紹介します。

高尿酸血症・痛風とは(概要)

血液中の尿酸が基準より高い状態を高尿酸血症といいます。尿酸はプリン体が分解されてできる物質で、作られる量と排出される量のバランスが崩れると血液中に増えます。

尿酸が結晶となって関節にたまり、急激な炎症を起こしたものが痛風発作です。足の親指の付け根に起こることが多く、赤く腫れて強い痛みをともないます。

尿酸値が高い状態は、痛風発作のほか、尿路結石や腎臓の機能低下とも関係します。発作がなくても管理が必要になる場合があります。

よくあるご質問

Q. 健診で尿酸値が高いと言われましたが、痛みはありません。受診した方がよいですか?

A. 痛風発作が起きていなくても、尿酸値が高い状態は尿路結石や腎臓への負担と関係します。高血圧・糖尿病・脂質異常症と重なっていることも多いため、一度ご相談ください。

Q. 痛風発作が起きたときはどうすればよいですか?

A. 足の親指の付け根などが赤く腫れて強く痛む場合は、痛みと炎症を抑える治療が必要です。自己判断で市販の痛み止めを続ける前にご相談ください。発作中に尿酸値を下げるお薬を始めると症状が長引くことがあるため、開始の時期を見ながら進めます。

Q. ビールをやめれば尿酸値は下がりますか?

A. アルコールは尿酸値を上げる要因の一つですが、ビールに限りません。食事の内容、体重、水分の摂り方、服用中のお薬なども影響します。生活の状況をうかがったうえでご相談します。

Q. 薬はずっと飲み続ける必要がありますか?

A. 尿酸値の程度や発作の頻度、腎臓の状態によって異なります。自己判断で中止すると発作が再発することがあるため、経過を見ながらご相談ください。

Q. 他の生活習慣病もあわせて診てもらえますか?

A. 高血圧・糖尿病・脂質異常症とあわせて診ています。通院の回数を増やさずに管理できます。お薬手帳をお持ちいただくと、服用中のお薬全体を踏まえた診療ができます。

関連するページ

参考文献

  1. 日本痛風・尿酸核酸学会「高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン 第3版」 診断と治療社, 2022
  2. 厚生労働省「特定健康診査・特定保健指導について」 厚生労働省 [Link]